蔵をおしゃれなカフェにリノベーション / café 蔵八 (蔵人新宇) / みどり市
100年の歴史のある蔵をリノベーションして、カフェにしたいとのご要望をいただきました。
蔵人新宇(くらーとあらう)様の『 café 蔵八 』
最近、外壁が崩れ落ちるようになり、 取り壊すか修復するかの判断を迫られ、蔵を活用していこうと決断したそうです。
「 100年前の蔵を 次の100年につなぐ 」という店主様の想いを大切に。時の流れを感じる空間。もとの雰囲気や、たたずまいを大切に。できるだけ手を加えず、そのままの形をできるだけ残すということを意識しました。
Before
まず、蔵の1階。土壁はそのまま残しました。陶器やインテリアを飾るディスプレイウォールは、柿渋を塗った桧(壁面)と、杉(棚板)を使用しました。
After
2階は床を半分にして、吹き抜けにして開放感を。
Before
After
世界にひとつの造作の椅子やテーブルが魅力的。2階の席も素敵ですね。
レトロな照明や、一点物の木の家具がより内装の雰囲気を際立たせます。
2階の床はもともと板1枚でした。長い年月の間、大量の陶磁器がよくここに乗っていたと驚きました。 と共に、 乾燥した木材の強さを改めて確認しました。そして、2階のはがした床板は捨てずに、階段や別の部分に再利用。
トイレの洗面台も木の造作でおしゃれです。
蔵の入り口の地面には、店主様ご自身で新しい陶器を割り埋め、色鮮やかに表現しています。
じっくり見てみると、いろんな絵柄があっておもしろいです。あちらこちらに店主様のこだわりを感じます。
[現場担当者から]
新しく付け足すのではなく、古いものをそのまま活かしながら造り上げていく。特殊なやり方で設計士と、とても苦労しました。苦労した分、店主様の想いの詰まった素敵な空間づくりができたのだと思います。
蔵人新宇様、素敵なリノベーションに関わらせて頂き、大変嬉しく思います。ありがとうございました。